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2014-05-25 16:00

海外

親が子供の出会いを見つける-上海マリッジマーケット【中国】

マリッジマーケット
公園で親が子供のために婚活?
理想的な相手と結婚してほしい。そう願う中国の親たちが毎週土曜、足しげく通うのは上海の人民公園。その一角に、マリッジマーケット(結婚市場)と呼ばれるスポットがある。

そこでは、親たちが独身の娘や息子のために、洗濯ひもや木の枝に結婚相手募集の紙をつるすのだ。広告に記されているのは子供の収入、学歴、星座、自家用車の有無など。婚活サイトのアナログバージョンのようなものかもしれない。

天候に左右されることもなく、マリッジマーケットは、毎週土曜の正午から午後5時まで、たくさん並んだ婚活広告を入念にチェックする母や父親たちでにぎわう。そんな親たちの行動を全く知らない娘や息子たちもたくさんいるという。

中国式婚活イベントの1つ
子供に見合う人がいるかどうか、一枚一枚婚活広告を確かめながら、他の親とも言葉を交わす親たち。マリッジマーケットは、中国の婚活イベントの1つなのだという。

伝統に従って、両親は子供の結婚のお膳立てをする。その初めの一歩は、親同士が築いた上で成り立つシナリオを子供たちに従わせることだ。

中国古来の出会いのスタイル
自分の配偶者を自分で選ぶ権利は、中国でも長い間定着しているにもかかわらず、親たちは子のために、結婚の根回しをする必要性を感じている。

理由は、自分の娘や息子が婚活する暇がない、または結婚相手を積極的に探していないと思っているからなのだそう。

中国では、結婚までのプロセスが、ここ数年ですっかり変わってしまったため、大半の若者は、こういった考えを恥ずかしく思っている。しかし、親にしてみれば、現代の中国で古くからある唯一の出会いのスタイルを維持する方法なのだという。

親の気持ちは世界共通?
一見、戦争や災害時の人捜しのようにも見える上海のマリッジマーケット。スタイルは異なるが、日本でも親同士の代理見合いや、婚活親の会のような集まりがある。

子の結婚を案ずる親の気持ちはどの国でも一緒なのだろうが、案外そんな親の行動と子の気持ちのギャップも同じなのかもしれない。


外部リンク

Daily Mail
http://www.dailymail.co.uk/
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