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2010-02-16 18:00

海外

ネットに数千件の「恋人レンタル」の募集が! 帰省用に「恋人役」募集/中国

婚活
帰省に「恋人役」を募集

「条件:高学歴で定職あり。身長は170−180センチメートル。知的に見せるために眼鏡着用は不可欠。やせすぎは不可。夜は共にしない。10日間の帰省同行で謝礼5000 元(約6万6000円)支給」。

上記し中国のあるインターネットサイトに28歳女性が掲載した春節(旧正月)用の臨時恋人役募集広告の内容です。

12日 付米紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンによれば、中国で春節を控え、帰省時に故郷に同行してくれる「恋人役」を募集する若者の書き込みが数千件も掲載されているということです。



それというのも結婚よりも仕事を優先する都市の若者とは異なり、中国の地方ではまだまだ20代後半になっても独身だと恥ずかしいと考えるのが主な原因だということです。

自分を商品化して報酬を得る中国の若者たち

自分を「恋人役」という「商品」にどうぞという書き込みも数千件に達するとのこと。

過去に恋人役を2回務め、今年も「僕をレンタルして」という広告を出した23歳男性は同紙の取材に対し、「どうせ帰省する条件が整わないので、春節期間にお金でも稼ごうと思った。オープンな姿勢で柔軟な値段交渉を行えば、客はすぐに見つかる」と、極極当然といった様子で語っています。

自分の商品化は中国の一人っ子政策が生んだ!

臨時の恋人役を求める人の大半は20代半ばから後半の若者だということです。これは中国の一人っ子政策実施(1980年9月)以降に生まれた最初の世代に重なると言われています。

同紙は「血統を重視する中国人は一人っ子が仕事のせいで結婚を先延ばしにし、子孫をもうけることに失敗するのではないかと心配している。春節連休は子供を産めという催促がピークに達する時期だ」と、自分を「恋人役」にいとも簡単に商品化する若者の現状を分析しています。

自分を商品とする中国の若者は拝金主義の仇花か!?

また、同紙では中国農業大学のチャオ・スードン教授に取材し「春節用の恋人レンタルは、 若者が儒教的伝統をインターネットや仕事という資本主義的な道具で巧みに避けようとする象徴的な姿だ」と、チャオ・スードン教授は中国の若者の現状を語っています。
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