2016-04-12 17:00

その他

現代の日本人の婚活

日本人の婚活
なぜ婚活が必要になったのか
日本において「婚活」という言葉はブームを過ぎ去り、すっかり定着している。婚活とは結婚するために行う活動を指す。現代の日本では、結婚をするためには特別な活動が必要になっているのである。

なぜこのようになってしまったのだろうか。その背景には価値観の変化や晩婚化が進んだことが挙げられる。

結婚観の変化
かつての日本では家同士の縁で見合いをしたり、若い男女を引き合わせたりしていた。この時代の決定権は男性側がほぼ握っていたと言っても過言ではない。女性は男性から選ばれる時代だったのだ。つまり、この時代の男性は女性に対して求愛すれば拒まれることはないという認識であった。

その後、時代は変化し、日本人の結婚観は大きく変化。女性の社会進出が進み、女性の意識も変化したことで、好みでない男性からアプローチされてもきっぱりと拒絶するように。

女性が意思表示するようになったため、男性の脳裏には「自分は相手の女性に受け入れられるのかどうか」という疑問が浮かぶようになった。

もしも、相手の女性から拒絶されたら男性の自尊心は傷つけられ、学校や職場での関係も気まずくなってしまう。そのように思い込んで女性に対して積極的にアプローチできない男性が増えてきている。

かつての日本では考えられない、女性からのアプローチを待ち続ける草食系男子なるものも台頭しているのだ。

様々な男子
草食男子とはもちろん、ベジタリアン男性を指しているわけではない。自分から女性に対してアプローチをしない男性のことを指している。

しかし、最近ではもっとすごい「男子」が増殖している。それは、絶食系男子。

この絶食系男子とは、恋愛に興味がなく、女性なしでも人生を謳歌できる男性のことだ。女性が苦手なわけではなく、自分の世界観が強いため他人を寄せ付けない傾向にあり、女性といるよりも趣味の合う男同士でつるんでいるのが楽しいというのが絶食系男子の特徴。

草食系や絶食系とは真逆なのが肉食系男子。女性に対してガツガツと積極的にアプローチする傾向にある。また、肉食系男子の亜種としてロールキャベツ系男子というのも出現。見た目は草食系男子なのに中身は肉食系で、実はモテ男子である場合が多い。

婚活と言うと女性側が必死になっているイメージがあるのだが、草食系男子が結婚したいと思った場合、婚活は必須だ。

ところで、婚活は日本独特のものなのだろうか。結婚するためには婚活が必要なのは世界中で日本だけなのだろうか。調べてみると、海外でも婚活は行われている様子。

イギリスの婚活事情
イギリスでは現在、晩婚化が進んでおり、未婚カップルやシングルマザーも増えている。この国では結婚したくない人が増えているのではなく、結婚費用が準備できない、経済状況に不安を感じるという人が増加中。

日本の結婚相談所の最終目的は成婚。そのため、相手の紹介から交際中のフォロー、プロポーズまで面倒をみてくれるのだが、イギリスの結婚相談所の目的は男女を出会わせること。結婚に至るかは当人同士によると言うスタンスになっている。

中国の婚活事情
中国の婚活事情は独特で、子供の代わりに親同士がお見合いの交渉をすると言うもの。公園や広場の掲示板に我が子のプロフィール票を張り出して結婚相手を探すのだ。このプロフィール票には「年齢や性別、身長、学歴、職業、収入、出身地、性格」など自分側の基本情報と、相手に求める条件が書かれている。

気に入った相手がいれば親同士が連絡を取り、子供達の出会いをセッティングするのであるが、結婚相手に求める条件が親と子で一致しないことが多々あり、子供同士が出会っても結婚まで至る例は少ないとのこと。

各国共通で結婚までも道のりは大変であることがうかがえる。

(画像はイメージです)
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