2016-02-16 10:00

その他

婚活のうつりかわり

お見合い
「婚活」という言葉ができたのはわずか10年前!?
未婚男女が理想の結婚相手を求めて活動する「婚活」。現代はまさに婚活ブームといえ、さまざまな婚活イベントが全国各地で開催されています。

しかし「婚活」という言葉が誕生したのは、実はわずか10年ほど前。社会学者の山田昌弘氏が2007年に考案・発表した造語で、白河桃子氏と共に執筆した『「婚活」時代』とともに、“結婚したいけどできない人”という状態が浸透しました。

かつては親や上司による「お見合い」が中心だった
結婚を目的とする婚活は、いつから始まったのでしょうか。50年ほど前までは、男女の出会いのきっかけは「お見合い」が大半でした。

親同士が決めた許嫁と、お互いよく知らないまま結婚する。こうしたお見合い結婚はごく一般的なことでした。恋愛結婚は少数にすぎず、こうした状況から駆け落ちといったドラマチックな話も生まれたといえます。

恋愛が自由になるにつれ、晩婚化が社会問題に
昭和の時代には、結婚相手に「3K(高身長、高学歴、高収入)」を求めるといった声もありました。女性の社会進出が進むにつれ、それまで陰で支える存在であった女性の発言力も高まったといえるでしょう。

恋愛結婚が徐々に主流となってくると、結婚相手をそれまでのように親が探してくれるのではなく、自分で探す必要が生じてきました。こうした背景から、2000年代に入って婚活がビジネス市場として注目されるようになりました。

少子化や晩婚化が社会問題となる現代では、結婚率は下降線をたどる一方。20代後半女性の未婚率は2010年時点で60.3%、男性に至っては71.8%と約7割が結婚していない状況です。

手軽な「ネット婚活」の時代が到来
現代の婚活に特徴的なのは「ネット婚活」。人と話すのが苦手といった理由で出会いを敬遠していた人も、ネット上でなら素を出すことができ、自然と距離を縮めていけるといいます。

婚活イベントも多様化しており、一対一のお見合い形式から、グループ、趣味などをテーマにした合コンなどさまざま。少子化解決や地域創生のため、地方自治体も数多くの婚活イベントを開催するようになりました。

かつての日本では相手を選べない時代もありましたが、現代は自由に恋愛できる一方、相手を探すのに新たな困難が生じています。婚活が思うようにいかず悩んでいる人も多いと思いますが、これはまさに現代病。本当に好きな人と結婚できる時代だからこそ、悔いの無いように婚活したいですね。

(画像はイメージです)
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