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2014-07-12 14:00

その他

川端康成が婚約者につづった恋文、「文藝春秋」8月号で全文公開!

書籍
川端康成の投函されなかった恋文、「文藝春秋」8月号で全文公開!
株式会社文藝春秋は、2014年7月10日に同時発売された「文藝春秋」8月号の紙雑誌版・電子雑誌版で、「川端康成『投函されなかった恋文』--『伊豆の踊子』の原点の女性がいた」を掲載しています。(画像はプレスリリースより)

大反響を巻き起こしている「恋文」の発見
この記事は、ノーベル賞作家・川端康成(1899~1972)が、学生時代に婚約者に宛てた恋文が、川端邸で見つかったことを伝えたもの。7月8日のNHKニュースや讀賣新聞夕刊トップで取り上げられるなど、大きな反響を巻き起こしています。

新発見の手紙は、計11通。1通は、川端が東京帝国大学学生時代(当時22歳)に、婚約者・伊藤初代に書いたものの、投函されなかったもの。そして、10通は、初代(当時15歳)から川端に宛てたもの。

投函されなかった「恋文」
川端は「毎日毎日心配で心配で、ぢつとして居られない」「恋しくつて恋しくつて、早く会はないと僕は何も手につかない」などと、会えないもどかしさを吐露。その後、2人の恋は、初代が「ある非常」という理由で結婚を断る手紙を送り、破局。

将来の約束まで交わしていた若い2人の心模様が垣間見られる11通の手紙。なぜ、川端は手紙を出さなかったのか。伊藤初代とはどんな女性だったのか。2人の書簡は、さまざまな真相が解き明かされる可能性を秘めています。

後年の作品に影響
川端は、この体験を元にした小説を発表。また、純真可憐な少女が登場する代表作「伊豆の踊子」も、この失恋体験が題材になったとされます。伊藤初代という少女への初恋が、後年の川端の創作活動に多大な影響を及ぼしたことが明らかに。

この書簡は、川端作品のみならず、日本文学の研究においても重要な資料になると言われています。
【書誌情報】
書名 :文藝春秋 2014年8月号
価格 :880円(税込)=紙雑誌版、1,000円(税込)=電子雑誌版
(株式会社文藝春秋 プレスリリースより)

川端康成の作家人生に大きな影響を与えた、初恋の女性“初代”の存在。初代へのあふれる想いを切々とつづりながら、投函されなかったラブレター。「もし、あの時、手紙を出していたら、2人の恋は成就しただろうか」。川端は、今でも天国で、そのことを悔やみ、哀しみにひたっているかもしれません。


外部リンク

株式会社文藝春秋 プレスリリース
http://www.atpress.ne.jp/view/48571

文藝春秋ホームページ
http://www.bunshun.co.jp/

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