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2009-12-21 20:00

その他

白河桃子の「目」第二回~誤解された「婚活」

婚活
山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『「婚活」時代 』(ディスカヴァー21刊)を出版し、現在の「婚活」ブームを起こした一人、白河桃子の東洋経済のウェブ版に連載されている記事から、特に印象に残ったことを書き綴ります。

婚活の認知度が広く世間に浸透したのは、2009年4月クールの、月9ドラマ「婚カツ!」(フジテレビ系列)と「コンカツ・リカツ」(NHK)の2本の放映がきっかけだったと思われます。



婚活ブームのデメリット

婚活という言葉が広まる以前はキャリアプランなどに熱心な人たちも、結婚に関しては「自然な出会い」を信じ、「フリーズドライ」状態だった筈です。

しかし、婚活ブームが起こった結果、驚くほど多くの人が本音では「結婚したがっている」ことが浮き彫りになりました。しかも男性が家族を養うという「昭和的結婚」をしたい人がほとんどなことも判明しました。婚活の「婚」が「保守化」に一役買ったかもしれない、とは白川さんの言です。

結婚に関しても努力や競争があることを白日のもとにさらしたことで、結婚に関して「努力しなくてはいけない」「努力したほうがいいのか?」という葛藤を生んでしまったのも事実です。

「婚活」でも格差社会が。。。

また、「婚活しても結婚できない」という未婚者にはこれまでなかったストレスが増えてしまいました。

いまの婚活市場は「選良」の市場としての性格を増しています。良い条件でなければ結婚なんてしなくてもいいと考えている女よって、男性の選別がさらに進む結果になりました。

つまり、女性による男性の選良の度合いが進むほどに、個人の資質、例えば、経済力、地位、学歴、魅力、コミュニケーション能力など、総合的な恋愛力の格差が際立つ結果になっています。

生涯婚活時代

山田昌弘中央大学教授が「生涯婚活時代」という言葉を使ったが、まさにそのとおりだな例が少なからず見られます。

地方の県主催のお見合いパーティなどに行くと、60代、70代の男性が「婚活」している光景が普通に見られます。未婚でも再婚でも、誰もが「結婚したい」と言える時代が到来したということです。

現在、50代、60代、70代でも、お見合いパーティに来る時代になりまのした。いつでも、いくつでも、結婚の可能性がある時代になったのは「婚活」ブームのひとつの収穫ではないでしょうか。。

今後、未婚再婚を含む「高齢者婚活」は盛んになっていくだろうというのが白川さんの見方です。
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