2014-07-30 13:00
海外
より賢い女性との結婚はより幸せ?【米最新研究】
高学歴女性はもはや固定観念を恐れてはいけない
自分より低学歴男性との結婚は離婚率が高くなる・・・この考えはもはやナンセンスになりつつあるらしい。より賢い妻と結婚している夫はより幸福である。このように示唆する最新の研究が、アメリカン・ソシオロジカル・レビューズ(American Sociological Reviews)に発表された。
(画像はイメージです)
薄れゆく性別への固定観念
研究者らによると、アメリカにおける結婚(異性同士の)では、昔ながらの「女性は(または男性は)こうあるべきという」ジェンダー・エクスペクテーションが薄れてきつつある兆候だと話す。筆頭著者のウィスコンシン-マディソン大学社会学の准教授、クリスティン・シュワルツ氏(Christine Schwartz)は以下のように説明している。
女性の学歴が男性よりも上回っているという新たな標準を夫婦が受け入れており、そのような結婚のスタイルがより一般的になったことを意味する大きな社会的変化だという。
1950年~2004年の結婚を調査
同氏らが行った研究は、アメリカで1950年~2004年に結婚した夫婦を調査したもの。依然として、同じレベルの学歴を有する二人が結婚する割合は多かったが、異なる点は女性の学歴は強みになっている可能性が高くなっていること。
2000年代にスタートした結婚では、その50パーセントのカップルがほぼ同レベルの学歴を有している。そして、驚くべきことに女性の方が高学歴というカップルは約30パーセント、男性の方が高学歴は20パーセントという結果であった。
離婚傾向:夫の方が高学歴カップル>同レベルの学歴カップル
シュワルツ氏によると、同等の学歴同氏の夫婦は、男性の方が学歴の高い場合と比べて、離婚傾向が低いことがデータにはっきりと示されているという。若い世代は古い固定観念にとらわれていない
今回の研究は、多くの夫婦が、男は女より「稼がなければならない」「知識が高くなければならない」「強い存在、年上、背が高い、賢明でなければならない」という古い固定観念を破棄していることを示唆する最新の研究である。(USA Todayより引用)
これは共同研究者であるエバー・グリーンステイト・カレッジの歴史および家族学教授、ステファニー・クーンツ(Stephanie Coontz)氏の言葉。
平等主義的な結婚を強く信じる
米シンクタンクであるピュー研究所(Pew Research Center)によると、男性が自分よりも低学歴の女性と結婚していた数十年と比較すると、2012年は大卒女性の大体40パーセントが大卒でない男性と結婚している。シュワルツ氏は、若い世代は平等主義的な結婚を強く信じて(たとえ常に実践されていないとしても)おり、男性よりも教育上の利点が多い女性の増加が結婚の安定性において弊害になるという固定観念に反対論を述べた結果が示されたと話す。
外部リンク
Eeurek Alert
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