婚活ニュース

香港の最近の調査で、結婚は必要だと考える人が減少傾向にあることが分かった。14日、CCTVが伝えている。この結果から、恋愛よりも仕事を優先する男女が増えていることが浮き彫りになった。

（画像はイメージです）

香港で投資会社に勤務する31才のジューンさんは人との出会いやおしゃべりが大好き。独身生活を楽しんでおり、香港ではジューンさんのような人は珍しくないという。

香港の家族審議会が行った2013年の家族調査では、人生において結婚は必要と考える人がわずか60.3パーセントにすぎなかった。2年前の調査と比べて6パーセントも減少している。

生涯独身率もここ2、3年で増加の一途（いっと）をたどっている。多くの男女には、結婚せずに同せいするというスタイルが受け入れられているという。この裏には結婚への道を阻むものの存在がある。

香港大学のサンドラ・ツァン博士は、大卒の学歴で良い生活を送れたのは昔のことだと話す。香港で暮らす家族の半分以上が、50平方メートルに満たない狭い敷地に住んでいる。

ツァン博士は、誰か良い人と出会って結婚し、家族を持ちたいと望んでも、たくさんのプレッシャーが待っているのだという。その最たるものが子供の教育。

様々な問題を考慮した結果、多くの人が口にするのは、なぜわざわざ結婚するのかという疑問なのだそう。

日本と同様、香港も若い世代にプラスになる政策を考えるときが来ているのかもしれない。上海では「上海婚活エキスポ」という世界最大規模の婚活イベントが行われている一方、結婚しなくても良いと考える人が多い香港。婚活事情からも中国という国の広大さがうかがえる。

外部リンク

CCTV
http://english.cntv.cn