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2009-12-07 22:00

その他

お見合いパーティーで親同士が「代理婚活」をする!?

婚活
どうやって、自分にふさわしい相手を見つければいいんだろう。最近、A子さん(23)はそんなことを強く意識するようになりました。早くしないと良い条件の男性は減る一方と聞くと、なおさら焦りを感じるといいます。そこで奈良県内で開催されているお見合いパーティーを探してみると、そこでちょっと変わったイベントを見つけました。



親が婚活?

そのイベントの参加者は見渡す限り60代前後の中高年、それもほとんどが女性で占められています。結婚式の披露宴のような円テーブル10卓に、8人ずつ計80人。お見合いするのは本人ではないのです。何と親による「代理婚活」だったのです。

先日、天理市のホテルであったお見合いでは、まずは「子の出会いを成功させるには」などの講演で始まりました。次が「わが子」のアピールタイムです。息子のプロフィルや写真を手にした親が、定位置に座った娘の親を順に巡るというものです。時間は1人2分で、1人で20人ほどを回れる仕組みになっています。

男はお堅い職業がモテる!?

例えば、「まじめで、仕事一筋。口下手で女性とおつきあいする機会がないんです」と、60代の母親Bさんが息子の写真を差し出して、それを受け取った女性(56)は、満面の笑みで「娘は料理が得意。仕事で疲れて帰ってきた息子さんに、温かいご飯を作ってあげられます」といった具合に「代理民活」は進んでゆきます。
実は、Bさんは笑顔の前に職業欄を見て「銀行員なら堅いし、一生安定して娘を任せられそう」と思ったとのことでした。。

アピールの次はフリートーク。これという相手に、自由にアタックする時間ですが、ここで明暗が分かれます。一人黙々と食事をする親がいれば、一方で、銀行員の男性の母親のように、ひっきりなしに娘の親たちがアピールに訪れているところもあります。

また、参加者が、お見合いしながら書くメモをしますが、そのメモにも一定のパターンがありことに気付きます。娘の親は、相手の「年齢、住所、学歴、職業、長男かどうか」などをその人となりを細かく記録するのに対し、息子の親は、写真の娘が優しいか明るいか、家庭的か、といった性格、雰囲気のメモが大半でした。
主催した県少子化対策室の人は「結婚までが親の仕事と考える方が多く、とにかくみなさん、必死です」とのことです。

奈良県は深刻な状況!

奈良県の結婚難は深刻です。25~29歳の女性の未婚率(63・5%)は全国3位。30~34歳でも32・2%が未婚です。女性の平均初婚年齢は28・3歳(全国11位)と晩婚化が更に進み、生涯未婚率(05年)も男性10・3%、女性5・7%に達しています。当然、少子化も進み、県の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の数の平均)は08年で1・22と、全国ワースト3位です。

これはまずいと県は05年、「なら出会いセンター」を開設しました。未婚男女に登録してもらい、出会いの場作りを進めています。これまでに1168回のイベントを催し約3万3千人が参加。4866組のカップルが誕生し、123組が結婚したといいます。
親同士の見合いは3月に続き2回目。定員80人に120人が応募する人気で、応募者の9割が母親とのことです。
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