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2009-12-07 23:00

その他

婚活ブームで起こった4つのこと~著者、白河桃子の感慨

婚活
『「婚活」時代』が上梓されてからの「何が起こったのか」を『「婚活」時代』の著者の白河桃子(しらかわ・とうこ)さんが東洋経済でまとめています。そこから四点が気になりましたので、ここに書きます。

(1)結婚情報サービスが「婚活」という言葉をこれはビジネスの好機だと宣伝に使ったことで、「婚活=婚活ビジネスを使うもの」という安易な考え方が広がりました。

(2)2008年9月のリーマンショックで「結婚して安定したい」という女性が増えた結果、20代から婚活をするという事態が見られるようになりました。例えば結婚情報サービスや婚活ネットなどの会員増に見られるように結婚に経済的な安定を求める風潮を後押する結果になりました。



(3)ところが、男性は不況による経済的不安などから、婚活へと行動を起こす動機付けは確実に落ちています。婚活市場は完全に「女高男低」です。これまでは男性の数が6:4で多かったのですが、「婚活」ブームが起きると婚活市場はここ3年ほど女性の新規会員入会者が多く、各社とも5:5かまたは女性が多いぐらいの男女比ということです。例えば「エキサイト恋愛結婚」の会員数は正会員数:2万9365人(男性:8752人 女性:2万0613人 *2009年12月3日現在)

(4)2000年以降、ITの普及で「商品を買うならネットて価格などを比較検討して、よりよいものを求めたい」という意識が一般的となって、「価格.com」などで一斉検索しての比較検討が当たり前となりました。結婚に関しても、偶然出会った人が運命の人ではなく、「比較検討して、よりよい人に出会いたい」という「取捨選択」がより鮮明になってきたように見えます。その「選択の場」を、ネット、リアルなどさまざまな婚活ビジネスがより後押しするという婚活ビジネス花盛りの結果となりました。
婚活がブームになったのは「待っているだけでは結婚できないのではないか?」と多くの未婚者が思っていたところに、婚活という概念がきたので、一気に意識変換が起こったのではないでしょうか。

また、或るアンケート結果によって多くの女性が人が「男女役割分担に基づいた法律婚といういわゆる《昭和的結婚》」をしたがっていという驚きの結果が見られることです。結婚が話題になれば、当然「今の結婚制度は使い勝手が悪い」など、結婚制度そのものに意義を唱える異見も出てきて当然の筈ですが、そんな意見は皆無で、現在はただ「婚活」という言葉が自然と独り歩きをし始めました。


以上の感慨を白河桃子は述べています。
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