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2014-05-20 01:00

海外

家事分担が結婚幸福度を左右する?

イリノイ大学の研究
イリノイ大学の研究結果から判明
ゴミ出し、食器洗い、洗濯-家事が結婚生活を左右するほどの大きな問題になり得るとは思えないかもしれない。しかし、イリノイ大学が行った最近の調査から、いかに家事をうまく分担するかで夫婦の幸福度を大きく左右するかが分かる。

結婚生活においては、どちらが何をするかを、夫婦で平等に分ける。これがけんか防止に役立つし、そこが別れずにずっと一緒にいるかどうかのカギになるという。

(画像はイメージです)

220組を調査
この研究に際し、研究者らは220組の異性同士で結婚した新婚カップルを調べた。その結果、家事を平等に分担することの正当性を信じる妻は、夫が同じように感じていることにより強い幸福感を抱いていることが分かった。

さらに興味深いのは、結婚した相手が、自分と同じ信念や同じ見方をしているかよりも、根本的に誰が何をするか、具体的にきちんと分けていることの方がもっと重要だという点にあった。

ルール作りが大切
研究の筆頭著者で人間発達・家族学科の教授、ブライアン・オゴルスキー氏は、この結果から、家事分担に関し、配偶者の態度に矛盾が存在することが分かったと話す。
「大抵、夫婦間の満足度というのは妻か夫どちらか一方の満足感だけが調査されてきたが、この研究によって、家事分担の問題では、配偶者の態度に矛盾が存在するとどうなるかを知ることができた。」(Eeurek Alertより引用)

同氏によると、夫にとって、家事を分担することは彼らの結婚の満足度に直接関係するわけではないが、最も満足しているカップルは、相手にも同じような期待をし、きちんとしルールに従って生活しているという。

最初が肝心
このような相手への期待は、結婚生活の満足度において大きな役割を果たす。新婚カップルは、早いうちにこの問題を話し合うべきだとオゴルスキー教授はアドバイスする。
「実際に2人で生活する上で、家事分担を相手にどの程度期待するのか、それを十分に考えて計画を立てる必要がある。子供が生まれると、さらにこれは重要な課題となる。」(Science World Reportより引用)

イリノイ大学の調査結果であるが
日本ではほぼ妻任せが当たり前とされがちな家事や雑用。これから結婚する、または結婚したばかりのカップルは具体的にきちんと2人の分担を決めさえすれば、将来的には熟年離婚数の増加に歯止めがかかるかもしれない。


外部リンク

Eeurek Alert
http://www.eurekalert.org
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