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2014-05-15 17:00

海外

ジャクリーン・ケネディの手紙 新たに発見

ジャクリーンケネディー
極めてプライベートな書簡
The Irish Timesは13日、ジャクリーン・ケネディがアイルランドの神父に宛てた書簡、33通が見つかったと報じた。今回見つかったのは、ジャクリーンがケネディ元大統領夫人になる前後に書かれた14年間のやりとりだという。

これらの書簡は6月にアイルランドでオークションに出品される予定だ。

あまり知られなかった彼女の結婚観などが明らかに
ジャクリーンが神父に宛てた手紙からは、ケネディ大統領との結婚、ホワイトハウスでの生活、大統領暗殺に対する感情が明らかになった。

結婚前
彼女がケネディ元大統領と結婚する前の1952年。当時上院議員だった彼を「マクベス」のように野心に満ちた人間だと記している。また、ウォールストリートの株式仲買人で、社交界の有名人でもあった自分の父親のようになるのではという不安が表れている。

女性が大好きで、征服されるのを嫌う。結婚したとたん、自分にはまだ魅力があることを証明したいと思うような部分がある意味父親と似ていると感じていたのだ。

結婚後
ジャクリーンが、まだ上院議員だったケネディ結婚と結婚した1953年。当時23才だった彼女の手紙には、自分の環境への複雑な気持ちが書かれている。

どこにでもいるちっぽけな主婦ではなく、きらびやかな世界にいる自分を思い描くと同時に、孤独に対する恐怖感も抱いていた。
「(自分が今いる世界は)世間よりも極めて魅力的ですが、一度その中に足を踏み入れたら、孤独で地獄にもなりうるのです」(The Irish Timesより引用)

夫、暗殺後
ケネディが暗殺された1963年。夫を突然失った悲しみを前に、このような状況に立たされても神の存在を信じなければという信仰心と、一方で信仰に慰めを見いだすことが難しく感じている胸中を綴(つづ)っている。

彼女の苦悩は日を追うごとにひどくなった。それは翌年、神父が亡くなる前の手紙からうかがえる。
「日に日に気持ちがひどくなり、喪失感を感じています。ジャックではなく、むしろ自分が命を落とせば良かったと思うことが度々あります。」(The Irish Timesより引用)

自伝的資料
ジャクリーンは1994年に64才で亡くなっているが、生涯自伝を出版することはなかった。オークションの代理人は、彼女の書簡は1950年から1964年までの事実上の自伝であると話す。落札価格は100万ポンド(およそ1.7 億円)以上になるとの見込みだ。

前出のThe Irish Timesによると、ジャクリーンは、手紙の中で幾度となく、真情を吐露できる神父との関係がいかに自分にとって価値のあるものか、神父のアドバイスをどれほど大切にしているかという感謝の気持ちを記しているという。


外部リンク

The Irish Times
http://www.irishtimes.com
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