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コミックエッセイ「理系クン」（文藝春秋）の作者、高世えり子さんは「理系男子が大好物」と公言する。大学1年生のとき理系男性に一目惚れし、7年間の交際を経て2007年に結婚した。本人は日本文化学科出身と完全な文系のため、理系男性の生態に新鮮さを覚えたということです。「理系クン」は、そんな摩訶不思議な理系夫との恋愛を描いた作品です。

夜景の見えるおしゃれなレストランで語るのは原発問題だったり、クリスマスプレゼントは魚類の骨型をした延長コードだったりとそれは摩訶不思議だったそうです。デートひとつするにも、事前にデートスポットに関するあらゆるデータを集め、実地でトライアンドエラーを繰り返して分析し、ノウハウを綿密に作り上げるそうです。そんなどこかちぐはぐなアプローチにも、理系男性ならではの純情さ、一途さを感じたそうで、高世えり子さんは目出度く結婚に至った訳です。

ほかにも、「融通がきかないかわりに浮気はめったにしない」、「問題解決能力が高く、トラブルに直面したときは頼りになる」などなど、理系のメリットはたくさんあるということです。専門知識や技能を持つ彼らは「就職や転職に強い男」でもあるのです。

中でも注目されているのが「つくば系」と呼ばれる男性たちです。茨城県のつくば学園都市で研究職や開発職に従事する彼らは、高学歴のエリート揃いなのは言うまでもありません。婚活女性にとってまさにおとくな「優良物件」なのです。


「理系男性はいうなればスルメ男。噛めば噛むほど味が出る。飽きが来ない。でもよく噛まなきゃ味わえない。私も、女性と話すのが苦手な夫に努めてこちらから質問を投げかけたり、彼の研究や趣味のパソコンのことを少しでも知るようにしたり、と相手の領域に積極的に近づくようにしました。会話も向こうに合わせるように工夫しましたね。論理的に筋道立てて話せばちゃんと納得してくれるので、感情的になって喧嘩に発展することがない。

女性に不慣れな理系男性との結婚は、いうなれば国際結婚みたいなものかもしれません。でも、お互い違いがあるとわかっているからこそ、理解しよう、歩み寄ろうという気にもなれる。ずっと一緒にいても新鮮さが長持ちしますし」と高世さんは言います。

そんな「理系クン」が最近特に婚活において人気だそうです。