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2011-03-27 18:30

行政

カップル1組に最大50万円を助成~大野市

越前おおのハッピーブライダル
最大で50万円の助成
福井県大野市は、4月から「越前おおのハッピーブライダル応援事業」をスタートする。この事業は、大野市内で結婚式や披露宴を挙げたカップル1組あたりに、最大50万円の助成を行う。大野市によると、結婚や出産の祝い金の制度はあるが、挙式費用を助成するのは全国的にも珍しいという。

経済的な理由で結婚をためらう若者の後押しを行い、晩婚化に歯止めをかけて定住につなげるのが狙いである。事業により、結婚式等の開催を促進し、市民の目に触れることで若者が結婚に対して憧れを抱き夢を持つことができるよう結婚意識の高揚を図る。

スピード離婚を防ぐために分割で支給
この事業の対象は、4月以降に市内で結婚式と披露宴を挙げ、同市に住民登録しているカップルである。結婚式場、貸衣装、着付け、写真撮影など、市内の事業者を利用した対象費用の2割(上限50万円)を助成する。

式後に領収書を提出すれば6割(30万円)を支給し、3年後も婚姻を継続して市に住民登録していれば、残り4割(20万円)を渡す仕組みとなっている。結婚間もない時期の「スピード離婚」を防ぐほか、市内の業者を利用することで地域活性化を図るという狙いもある。

市によると、同市の婚姻率(人口1千人当たりの婚姻件数)は1995年に4・3であり、全国の平均値(6・4)や県の平均値(5・6)より低かった。そして、1998年に女性25・6歳、男性27・7歳だった平均初婚年齢は、2007年にそれぞれ27・4歳、29・0歳と晩婚化が進んだ。年齢別未婚率も高まり、2005年の25~29歳では女性の55・4%、男性の68・9%が結婚していないという。

市内では2009年7月に大手式場が撤退、JAテラル越前は昨年4月にブライダル部門を廃止し、ほとんどのカップルは市外で挙げているのが現状である。神社や寺、JAのホールなどで挙式は行えるが、市では対応できる施設、事業所を使ったモデルプラン作成委託費も予算に30万円計上している。

外部リンク

越前おおのハッピーブライダル応援事業について
http://www.city.ono.fukui.jp/page/jido/hapibura.html
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